2012/12/25

KNUコングレス

第15回カレン民族同盟(KNU)総会(KNUコングレス)がタイ・ビルマ国境で行われている。

KNUコングレスは4年に一回開催され、KNUのトップを選ぶ重要な会議だ。

日本からはKNU-Japan代表のソウ・ミョーカインシン(モウニー)さんが参加している。

わたしはこの会議に行かないかと誘われていた。いろいろな都合があって結局行けなかったのだが、はっきり言って行かなくてよかった。

というのも、この会議が当初開催されるはずだったのは、10月20日頃だったのだが、実際に開催されたのは、11月20日頃のこと。つまりひと月遅れたのだ。

しかも、現在も継続中。で、昨日か一昨日だかに、ついにKNUのトップ5人が決まった。しかし、これから数十名の中央執行委員と執行委員を選ぶため、ある人にいわせればまだまだひと月ぐらいは掛かるのではないか、ということだ。

モウニーさんは仕事を休んで会議に行っているはずだから、大変だ。

どうしてこんなにごたごたしているのかというと、わけがある。

詳しくはわからないが、現在ビルマ政府と停戦交渉中のKNU内で対ビルマ政府強硬派と融和派が激しいつば迫り合いを演じていたらしい。

それで、 コングレスの場所すらなかなか決まらなかったのだという。

結局どちらが勝利したかというと、融和派のほうだ。

議長 Mutu Say Poe将軍
副議長  Naw Zipporah Sein
事務総長  Padoh Saw Kwe Htoo Win
共同事務総長1 Padoh Saw Thaw Thi Bwe
共同事務総長2 Mahn Mahn Mahn

このうち、議長と事務総長が融和派の人だという。

このブログでもたびたび取り上げたKNU副議長のデヴィッド・ターカボーさんは強硬派のリーダーで次期議長を期待されていたが、要職から外れることになってしまった。

デビッドさんは非常に多くのカレン人に尊敬されている人だから、この結果について失望と動揺を口にするカレン人は多い。

「いったいKNUはこれからどうなってしまうのだろう? 」というわけだ。

KNUの弱点は世代交代がうまく進んでいないことで、これはKNUだけの責任ではないが、若いリーダーがどんどんで上で働いたほういいのではとわたしは思っている。そんなわけで政治的立場はどうであれ新しい指導者が出てくるのは悪くはないことだと、新しい議長の年齢を尋ねたら……「80です」

ぐぐぐ……