2012/12/25

クリスマス合同礼拝

わたしは昔キリスト教徒になろうと考えたことがあって、教会にも行ったものだった。

礼拝というのはたいてい午前中に始まりお昼前に終わる。プロテスタントの礼拝は、賛美歌と聖書の朗読、牧師のメッセージ、献金、お祈りなどからなる。

お祈りというのは、担当の人が、イエス・キリストの名において、教会員にはじまりどこかの困っている人、誰か病気の人、はたまた世界の各地の困難にある人などなどのために祈るもので、とんでもなく長い。年寄りの小便みたいなもので、終わったかと思うとまた続く。これをみんな目をつぶって聞くわけだ。最後のアーメンまで。

礼拝に何度か行ってみて気がついたのは、その清らかな時間にわたしが考えてることといえば、昼飯のことばかりだった。で、キリスト教徒には向いていないということが判明した。今のわたしは修行を積んで天狗になりたいと思っている。

さて、この前の日曜日、早稲田の東京平和教会で日本人・カチン人・カレン人のクリスマス合同礼拝が行われた。

日本人というのはこの東京平和教会の信徒たち。

カチン人というのは東京平和教会で礼拝を続けて20年になるカチン・クリスチャン平和教会(KCPC)の信徒たち。

カレン人というのは、駒込にある東京平和教会の駒込チャペルで今年の4月から毎月一回礼拝を行っているカレン・クリスチャン・フェローシップ(KCF)の信徒たち。

それ以外にわたしのような部外者が数人。

礼拝の前に牧師がおのおのの教会の信徒を立たせ紹介し、次に「今日はじめてこの教会に来られた方! 」とはじめて来た人を自己紹介させた。わたしは立ち上がらなかった。なぜなら、はじめての人でもなかったからだ! これまで2度か3度は礼拝に参加してる。あやうく天狗修行中の身であることを自白させられるところであった。

日本には2つのバプテストがある(少なくとも)。日本バプテスト同盟と日本バプテスト連盟で、東京平和教会は同盟のほうだ。この2つにはいろいろ違いがあるのだろうが、わたしにわかるのは同盟のほうが連盟よりも歌を活用しているということだ。

そんなわけでこの礼拝も歌が一杯だった。クリスマスの賛美歌をみんなで歌ったのはもちろんのこと、KCFはカレン語の歌、KCPCはカチン語の歌、教会の子どもたちは練習したカチン語の歌を壇上で披露した。また賛美歌の中には日本語、英語、カチン語、カレン語、韓国語で順に歌うものもあり、歌詞がプロジェクターでスクリーンに映し出されていた。

同じ賛美歌を歌っている時でも、それぞれが自分の言葉で歌っている。わたしはわからないので適当にハミングする。こうして、日本語、英語、カチン語、ビルマ語(カレン語の賛美歌集がないのでカレン人は英語かビルマ語)の歌声に天狗の鼻歌も加わったわけだ。

礼拝の後に、一群のサンタが出現して、みんなにちょっとしたプレゼントを配る、という気の利いた一幕もあった。

サンタクロースはどうも天狗の一種のようだ。



礼拝の後の昼食