2014/04/16

BRSA緊急報告会のお知らせ

以下のイベントを行います。

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【BRSA緊急報告会のお知らせ】

在日ビルマ難民たすけあいの会(BRSA)はネーミョージンさんの即時釈放を求めます!

2014年4月1日,政治・社会活動家として知られ,農民の人権と生活の向上のために闘い続けてきたネーミョージン(NAY MYO ZIN)さんがヤンゴンで逮捕され,3ヶ月の禁固刑を言い渡されました。

【逮捕の経緯】
今年1月18日にヤンゴン中心部のマハーバンドゥーラ公園周辺で,ビルマ(ミャンマー)各地からやってきた農民たちによる抗議デモが行われました。このデモを無許可で行ったとして,主催者のひとりであるネーミョージンさんが逮捕されました。

逮捕の根拠となった法律は「平和的集会及び平和的行進法第18条」。これはかねてから反政府活動を規制し,政治活動家を弾圧するために,ビルマ政府が用いている法律であり,ビルマ国内ばかりでなく国際的にも非難されています。

ネーミョージンさんも長らくこの法律の廃止のために身を呈して闘ってきた活動家のひとりです。彼はこの法律や同様の悪法により,たびたび投獄される危機に遭い,実際今回のように投獄されてきました。しかし,彼は自分が投獄されるという事態を却って悪法廃止の好機と捉え,ネットなどを通じて世論を喚起しています。

わたしたち,在日ビルマ難民たすけあいの会(BRSA)も,彼の闘いに賛同し,ビルマ政府の不正と悪法を糺し,より民主的なビルマのために彼とともに働くものです。

わたしたちは,より民主的なビルマを作るためならば投獄をも恐れないネーミョージンさんの強い意志に敬意を抱きつつ,この悪法により自由を奪われた彼のの即時釈放を強く求め,そのための働きかけを行っています。

【緊急報告会】
BRSAはかねてからネーミョージンさんと協力関係にあり,2013年11月13日には,ビルマで彼が警察に逮捕される瞬間にも居合わせました。

今回の報告会では,ネーミョージンさんの活動とビルマの現状をより多くに方々知っていただき,彼の釈放を求める動きを広げるために,昨年の逮捕の貴重な映像を中心に,彼の活動を紹介し,また今回の逮捕の経緯についても詳しく報告します。(3月14日と28日に開催した報告会と内容は重なります)。

詳しくはFREE NAY MYO ZIN(http://brsajp.blogspot.jp/p/blog-page_3.html)をご覧ください。

日時:4月25日(金)19:00~21:00
場所:BRSA事務局
(東京都台東区上野3-12-5大同ビル2F Burma Concern内)
JR山手線御徒町駅より徒歩3分。御徒町南口1(駅前広場側)を秋葉原方面に進み,
3本めの通り(居酒屋南部百姓家の角)を入る。その先の郵便ポストがあるビル。

参加費:1,000円(資料代など)
連絡先:brsajp@gmail.com
主催:在日ビルマ難民たすけあいの会(BRSA)

【ネーミョージンさん略歴】
1975年6月10日生れ。1994年,軍士官学校に入学し,2005年まで軍人生活を送る。それ以降は腐敗した軍事政権の告発者としてシンガポールで活動する。2007年9月のサフラン革命に参加するため帰国。以後,地下政治活動を行う。2009年,国民民主連盟(NLD)に加入。青年献血グループのボランティアとして活動。2011年4月2日ヤンゴン警察の公安部に逮捕され,のちに電子取引法第33条a項違反により10年の刑を宣告される。2012年1月13日,大統領恩赦により釈放。以後,ミャンマー社会発展ネットワーク(MSDN)を結成し,①貧困に苦しむ農民たちの生活向上と②「法の支配」の確立を目的にさまざまな活動を行う。

【在日ビルマ難民たすけあいの会(BRSA)】

2008年に在日ビルマ難民と日本人によって設立された政治団体。あらゆるビルマの難民・国民のため,ビルマの民主化のため,さまざまな政治活動・支援活動を行っています。ウェブサイト:http://brsajp.blogspot.jp

Victor Biak Lian

チン民族の人権問題の活動家のビクター・ビャックリアンさんが,トランジットで日本に立ち寄り,在日チン民族協会のメンバーと1時間ばかり会合を持った。

4月13日のことで,場所はCNC-Japanオフィス(ビルマ・コンサーン事務所内)。

わたしもどうぞと言われたので喜んで加わった。ビクターさんはかつては亡命者として国外で活動していたが,今はビルマのヤンゴンとタイのチェンマイを拠点に活動している。

ビルマの変化,チンを含む非ビルマ民族の政治的状況,チン州のために何ができるか,など興味深い話が聞けた。そのうちここでも載せたいと思う。



トーラージー

トーラージー(To La Gyi)というのは,ビルマ農村でよく見かける運搬車で,農民たちの足だ。農作物や人を運ぶのに用いられる。農村部の大部分を占める車の通れないような道ものろのろと進んでいく。

旧型のトラクターの中国製エンジンをビルマで車両に仕立てたもので,剥き出しのエンジン,簡素な運転席,長方形の荷台が特徴だ。価格は28万円ぐらいだ。

トーラージーのジーをビルマ語のGYI(大きいの意)に結びつける向きもあるが,そもそもは中国語でトラクターを意味する「拖拉机(tuo la ji)」から来ている。

工学に疎いのでどういうエンジンなのかわたしは分からないが,エンジンが動きが賑やかで楽しい。

宮崎駿的な感じもするし,じっと見ているとこのトーラージーがなんだか意志を持っているような気もしてくる。ちょうど「走れ!ケー100」みたいな……(懐かし)。

なんにせよ,映像をご覧ください。

(撮影地:パンタノウ郡アケーチャウン村,撮影日:2013年11月12日)



酔っぱらい

水かけ祭りは華やかな祝祭で,無礼講的な側面もあるようで,なかには激しく酔っぱらっている人もいる。

以前は喧嘩で流血の騒ぎになったこともあり,それも理由のひとつか,何年か前に使用していた王子の飛鳥山公園が利用できなくなったと聞く。

今ではみんな落ち着いてあまり酷い事件はないように思うが,それでも4月13日にも酔っぱらいが多数目撃された。

BRSAの店の前でお客を呼んでいると誰かが突然わたしに寄りかかってきた。もうぐでんぐでんなのだ。

BRSAの事務局長のフラティントゥンさんは,みんなに慕われている方だが,ふと見ると,彼が長髪の男に抱きしめられてる。のみならず,その男は彼のほっぺに熱烈なるチューを繰り返しているのだ。

いくらなんでも慕われすぎだ。

わたしが近づくと,その男はこっちを見た! BRSAの会員で,わたしが身元保証している人だ。すごく酔っぱらってるぞ。おおお,髭にまみれたその唇が,チューがこっちを!

わたしがとっさに防御に入ったのが功を奏したのか,それとももともとそのつもりがなかったのか分からないが,わたしはなんとか助かった。

しかし彼は一度酒で失敗してる。大丈夫かな。

水かけ祭り

在日ビルマ難民たすけあいの会(BRSA)も今年の水かけ祭りに出店しました。そのときの様子が以下の写真。

販売したのは,恒例の豆のフライ,スペアリブ,手羽先揚げ。各500円。おかげさまでなんとか売り切って約10万円の売り上げとなりました。








水かけ祭りの映像

4月13日にビルマの水かけ祭りが日比谷公園で行われた。そのとき撮影した短いビデオ。Here, There and Everywhereはなかなかいい。



肉の歓び

肉の歓びというともっぱら性的なものが思い浮かぶが,子持ちになってみると,自分の(あるいは自分が慈しんでいる)子どもを抱くというのも,肉体を通じた歓びの大きなものであることに気がつく。

入国管理局収容所には,ビルマ難民に限らず,多くの外国人が閉じ込められているが,なかには自分の子どもと引き離されている人もいる。

また,わたしの周りにいるビルマ難民にも,収容により1年いやそれ以上の子どもとの別離を経験してきた人がいる。

これらの人々は,自分の子どもがいかに愛おしくても,少なくとも入管にいる間は抱くことができないのである。面会室で短い間,顔と顔を会わせることはできる。声を聞くことはできる。だが,触れることはかなわない。

こうした別離が子どもに与える悪影響は言うまでもないが,収容されている親にとっても大きな傷跡として残る。罪悪感,理不尽な怒り,抑鬱状態……。正確な調査はまだこれからだが,多くの収容経験者と家族がいまなお苦しんでいるはずだ。

ところが,こうした問題を認識したせいかどうか知らないが,入国管理局のほうの対応も最近,少し変わってきているという。

BRSAの事務局長のフラティントゥンさんが教えてくれたのだが,品川の入管では,子持ちの被収容者は,面会のさいに自分の子どもと触れ合うことができるようになったのだそうだ。

「昔と違うね,今の入管は優しいね」と,やはり収容経験を持つフラティントゥンさんは言う。

なんでも弁護士面会室には仕切りがないそうで,そこで家族が直に会うことができるのだということだ。

「子どもを抱っこしたりはできるけど,奥さんにチューとかはできません!」

さすがにそっちのほうの肉の歓びはだめか。

BRSAの声明

2014年4月13日,在日ビルマ難民たすけあいの会は以下のような声明を発表した。BRSAの会員の声をわたしがまとめたものだ。最後の会長に関する件は,笑ってしまうが本当のことだ。

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在日ビルマ難民たすけあいの会(BRSA)

当会の会員を含むビルマ難民認定申請者に対する入国管理局の見解といやがらせに関する声明

2014年4月13日

難民行政に関わる入国管理局をはじめとする日本政府諸機関のみなさま,およびビルマと難民の諸問題に関心を持つすべてのみなさま

わたしたち在日ビルマ難民たすけあいの会(BRSA)は2008年3月にビルマ(ミャンマー)難民と日本人とにより結成された政治団体であり,在日ビルマ政治活動家の生活を支援することを通じてビルマの民主化を促進することを目的としています。わたしたちの会には,現在200名以上もの難民認定申請者が会員として活動しており,わたしたちはこれらの会員が直面している不安定な生活,不十分な医療,入国管理局への収容などのさまざまな問題に日々対処しております。本日,ここに公にする3つの項目からなる声明は,これらの会員の切実な悩みより生み出されたものですが,そのうちはじめの2点は,当会の会員ばかりでなく,日本におけるビルマ難民認定申請者すべてが共有している思いであると,わたしたちは考えております。わたしたちは,本声明で述べられた事柄に関して入国管理局が速やかに改善してくださることを求めるとともに,みなさまからの問い合わせ,意見,提案,協力を心から待ち望むものであります。

1)ビルマ難民認定申請者がいまなおビルマにおいて命の危険があるということを,難民認定審査に携わるすべての方々が真摯に理解してくださるようわたしたちは求めます。

2011年3月のテンセイン氏を大統領とする新政府発足以来,ビルマの状況は大きく変わりました。しかしながら,わたしたちの見解では,ビルマはまだ多くの政治活動家にとっては安全な国ではありません。政府は今なお軍の影響下にあり,民主主義,法の支配,人権の保障,民族の平等,平和が本当に根付いていると考えられる状況にはまだありません。そして,現在のビルマ政府がこれらの国外の政治活動家の命を守るためにいかなる保障も措置も講じていないことと併せて,多くのビルマ難民認定申請者は,自分,そして家族の命が今のビルマ政府によって守られることはないと考えております。しかしながら,難民認定審査の現状においては,しばしば国外退去させることを目的とした審査が行われ,多くの難民の声が反映されぬままとなっております。わたしたちは入国管理局のこのような結論ありきの審査ではなく,ビルマの現状に即した審査が行われるよう求めます。そしてそのためならばわたしたちはどのような協力をも惜しまないでしょう。

2)難民認定申請を取り下げさせることを目的とした入国管理局職員による難民認定申請者に対する不当ないやがらせや圧力にわたしたちは断固として反対します。

入国管理局を訪問する多くのビルマ難民認定申請者が,入国管理局職員からのいやがらせや脅しに不快感と恐怖感を感じています。仮放免中の申請者は,定期的に仮放免の延長の手続きのために担当部門におもむきますが,そこでは職員たちが「今はビルマもよくなっているから帰りなさい」,あるいは「あなたたちはどうせ難民(認定)はダメだよ,そうなったらどうする,入管に捕まるよ」などと,手続きには関係のない発言を行い,申請者たちに難民認定申請を取り下げるよう圧力をかけたり脅したりする行為が日常的に繰り返されています。また,難民認定申請を希望する者に対し,難民認定申請書を渡さなかったり,「税金の無駄だから自分でネットでダウンロードしなさい」などと言ったりして,申請を妨害する行為もたびたび報告されています。難民認定申請者に対するこうした圧力,いやがらせ,妨害は,はたして難民条約上許されることでしょうか。あるいは,出入国管理及び難民認定法に基づく行為なのでしょうか。もしそうでないのならば,入国管理局は難民認定申請者に対するこのような不当な行いを直ちに改めなければなりません。

3)当会会員に対して出された難民不認定処分理由書中の,当会に関する記述には誤解もしくは無理解に基づくものがあり,わたしたちはこれらの訂正を求めます。

当会会員に対する難民不認定処分理由書に,しばしば当会が単なる支援活動団体であり反政府活動を行う政治団体はないとの記述がなされ,これが当会会員の難民不認定の理由のひとつとされることがあります。しかしながら,当会は①在日ビルマ政治活動家の生活を支援することを通じてビルマの民主化に関与し,②他の民主化団体と協力して日本国内における反政府活動に積極的に関わり,③インターネットや刊行物を通じてその反政府的立場を明らかにし,④ビルマ国内の民主化勢力,反政府政治活動家への継続的支援・協力を行っている反政府政治団体であり,理由書の記述は当会の活動に対する誤解もしくは無理解に基づくものです。

また,当会会員に対する難民不認定処分理由書には,当会会長がビルマへの「入国を許可された」ことについても不認定理由の一部として言及されることがあります。ですが,そもそも日本国籍者である当会会長がビルマへの入国を許可されたという事実は,あくまでもビルマ政府の外国人への処遇という問題に関わるのみで,ビルマ国籍を有する当会会員の難民性,および当会の持つ反政府活動団体としての性質とはまったく関係のない事柄です。

ネーミョージンさんの逮捕

2013年11月13日,エーヤーワディ地方のパンタノウ郡警察により,ネーミョージン(Nay Myo Zin)さんが逮捕された。



ちょうどそのときわたしは彼が運転する車の助手席に乗っていて,その逮捕の様子とその後の法廷でのやりとりを撮影することができたのであった。

このビデオを在日ビルマ難民たすけあいの会(BRSA)の報告会でいろいろな人に見てもらっているが,ありがたいことに反応はとてもよい。

解説がないと分かりにくいかもしれないが,YouTubeにその映像をアップし,またBRSAのサイト内にも解説のページを作成した。

以下のリンクからごらんください。

BRSAが捉えた   ネーミョージン,逮捕の瞬間
         連行されるネーミョージン 
        法廷のネーミョージン