2012/12/25

ビルマに帰る

日本で難民認定申請をして難民として認定されたり、人道的配慮により在留特別許可をもらった人々は、ビルマに帰ることができない、という理由で日本にいるわけだから、帰国などできるはずもない。

だが、実際はできてしまう。

例えばカレン人難民がタイ・ビルマ国境に行き、カレン民族同盟(KNU)支配地域に入ったり、カチン人難民が中国・ビルマ国境に行き、カチン独立機構(KIO)支配地域に入るのがそれだ。

とはいえ、これはまあ問題ない。

しかし、最近のビルマ政府の変化を受けて、ビルマ民族の難民でも、こっそりヤンゴンにまで行くこともできるようになったという。

わたしが聞いた話では、タイ国境からビルマに入り、バスや車でヤンゴンに行くのだそうだ。危険はないとはいうが、入国する前に各方面にいろいろ手を回す必要があるようだ。

以前、在日ビルマ難民がヤンゴンにまで行き、インターネットで写真を公開してちょっと問題になったことがあった。詳しくはわからないが、その人の政治的な信条に基づく行動とのことであった。

それはともかく、わたしはそのようにビルマに帰国した在日ビルマ難民の撮影したヤンゴン市内のビデオを見せてもらった。

なかなかきれいなスーパーマーケットやショッピングセンターの映像だった。また表通りではずいぶん立派な車が走っていた。

わたしが2004年に行ったとき、とんでもなく古い車を見かけたものだった。わたしと一緒にいたカレン人牧師が指差していうには「あれは戦争でやってきたアメリカ軍の置き土産だ」とのことで、当時車にまったく興味のなかったわたしでも乗りたく思ったほどのボロさだった。

老兵は消え去るどころか現役なのだった。

あ〜いしゃ〜るりた〜〜んっ