2014/12/19

カチン村の水

わたしが12月2日から7日までの間滞在したタイ北部のカチン民族の村(バンマイサマキ)には電気も通じており、ビルマの村に比べるとずいぶんマシなように思えたが、飲み水については同じように困っているとのことだった。

そもそも水に乏しい地域なのか、基本的には雨水を利用しており、どの家にも水を溜める巨大な水甕や容器が設けられている。また、貯水池もあったが、その水は非常に汚れていた。数年前に子どもがそこで溺れ死んだそうだ。

衛生上の問題はさておくとしても、雨水だけでは乾期の飲料水には足りない。そのようなわけで、外から水を買うことになる。

12月4日から4日間開催されたマナウ祭りはカチン人だけでなくチェンマイやチェンダオなどの街からも見物する人々がやってきたが、そのなかにこのカチン村への訪問を続けている日本人女性がいた。

その方が教えてくれるには、この村には水道設備がないのではなくて、すでにあるのだが、壊れていて使用できないのだという。

どうして行政が修理しないのか不思議だが、ピーターさんによれば、カチン人たちはそのために現在資金集めをしているということだ。

大きな水甕

貯水池