2014/12/18

運気と入管

ある人によれば、運気の良い人の周りには運気の良い人ばかり集まるそうだ。

すばらしい。

わたしが思うに運気の悪い人間とは、殺されかけて国から逃げ出さずにおれなかった人や、寄る辺無いがゆえに入管に収容されてしまうような人で、アゲアゲの運気を目指す紳士ならばよろしくこれらの人々を避けるべきであるし、入管の収容所などは鬼門中の鬼門だと心得るべきであろう。

ましてや難民支援で尊敬されるような団体を作りたいのなら間違っても近づくべきでない。

それはともかく、今日わたしは牛久の入管に行って、被収容者に会ってきた。

二人の難民の面会と仮放免許可申請のためだ。

そのうち一人は、傷害の罪で服役していた人で、刑期を終えた後、入管に移されてきた。

運気でいうとまぎれもなく最悪だ。

「自分は罪を犯した悪い人間だから、入管から仮放免されるのも難しいかもしれない」と、さらに運気を下げるようなことを言っている。

「入管の仕事は良い人間だろうと悪い人間だろうと、余計な外国人を追い返すことだから気にするな」と言っておいたが、今思えば、もっと励ましになることを言ってあげれば良かった。

ついでに入管の収容所と刑務所のどちらがいいか尋ねた。

そりゃ自由がある入管だ、と彼は答えたが、わたしもずいぶん運気のない質問をしたものだ。

面会室の様子。

牛久入管の玄関。

ルパンのオープニングで使われたサーチライト(嘘)