2015/12/07

もうひとつの選挙(5)

CNC-Japanの総会を締めくくるにあたり、会長のニンザルンさんが話し始める。

感謝の言葉、そして彼女自身の活動の振り返り。日本の他のビルマ政治団体との情報共有、2月の連邦記念日の参加、UNHCRや難民支援団体のとの協力など……。そして、ついに本題に入る。

「CNC-Japanの会員は現在110人います。うち18歳以下が11人です。そして今、この総会に来てくださっているのは19人です。80人の会員が来ていないのです。総会は本当は半分の人が来なくては成り立ちません。月例会に来る人もほとんどいません。会員たちはCNCの活動に関心があるのでしょうか?」

ニンザルンさんの表情は硬い。そして前に座る役員たちのも。

「ここでみなさんにお聞きしなくてはなりません。CNC-Japanを存続させるのかどうか、という問題です」

速やかに挙手で賛否が問われる。多数決でCNCの存続が決まる。

19人のうち、CNCの解散に賛同したのは4人だけ。ニンザルンさんら役員だ。