2015/12/29

入管旅館

わたしは熱心に入管の問題に取り組んでいるわけではないが、入管の方が熱心に友人を収容するため、それなりに長い付き合いとなる。今でも仮放免手続きやらなんやらで少なくとも月に1回は行く。

わたしがかつて仮放免手続きをした人々は、そのかなりの数が日本で安定した暮らしを確立し、自立した生活をしている。

ところがわたしは未だにろくな収入もないまま難民問題の底辺を這いずり回っている。

わたしの友人たちは入管とは見事におさらばして人生の次のステージに進むことができたが、わたしは未だに入管から足を洗うことができない。

わたしは時々思う。

もしかしたら、収容されているのは友人ではなく、自分ではなかろうか、と。わたしが誰かのために出す仮放免申請はもしかしたら自分のためではないだろうか、と。

なるほどわたしは自由だ。入管に行ってもいつでも出ることができる。しかし、本当のところは決して離れることはできないのだ……

さあそれではここで聞いていただきましょう、イーグルス1977年の大ヒット曲「ホテル・カリフォルニア」!

Welcome to the Hotel California
Such a lovely place, such a lovely face
Plenty of room at the Hotel California
Any time of year, you can find it there…

Up ahead in the distance, I saw a shimmering light…