品川入管で、自分が保証人をしている被収容者の仮放免のための保証金を払うとき、そこで払うのではなく、わざわざ田町駅前のUFJ銀行内にある日本銀行まで行って支払わなくてはならない。
電車で行ってもいいのだが、同行している被収容者の身内や友人の一刻も早く支払って釈放してあげたいという気持ちを考慮して、タクシーで行くことになる(もちろんタクシー代はあっち持ちだ)。
タクシー料金は1300円から1500円。銀行で保証金を支払い、領収書をもらうと、すぐにまたタクシーに乗って入管に戻らなくてはならない。その領収書を提出してようやく仮放免の手続きがはじまるからだ。
田町から品川にタクシーで戻るとき、あるタクシーは品川と田町間の線路下の非常に低いトンネルをくぐる道をとる。そのトンネルは高さは2メートルもないので、いまにも車の天井をこすりそうでヒヤヒヤする。テレビにも幾度も取り上げられているちょっとした名所だ。
保証金の支払いのためにわざわざ遠くに行ってまた入管に戻るというのは嘆かわしい作業だ。だが、帰りにこのトンネルを通れた時は少しだけそれも軽減されると行ってもよかろう。
(とはいえ、品川はまだましだ。牛久の場合は保証金を納める銀行に行くのに入管からタクシーで片道3000円近くかかる)。