2009/05/18

ザイタンクンアさん追悼礼拝(1)

5月17日、午後7時より、大久保の教会、MCMC(ミャンマー・クリスチャン・ミッション・センター)でザイタンクンアさんの追悼礼拝が行われた。

MCMCは在日ビルマ人、特にチン人が運営している教会組織で、ザイタンクンアさんも教会員の1人であった。

追悼礼拝なので、ザイタンクンアさんのスライドショーが流されたり、MCMCメンバーが前に出て葬送歌を歌ったりした。

在日ビルマ難民を長く取材してくださっているTBSの李記者もクルーを連れて取材されていた。

以下、牧師さんのメッセージ、渡部彰悟弁護士の言葉、遺族の感謝の言葉を紹介したい。

牧師さんのメッセージはあくまでも要約で、後ろに座っていたチン人の友人が途中から通訳してくれたものをもとにしている。

「わたしたちは彼の魂を引き止めてはいけない。わたしたちの魂もやはりいずれ元来た場所に戻るのだから。だから主は『わたしは道である』と言われるのである。イエス・キリストのみが永遠の命へと導いてくださる。

「ひとりひとりがザイタンクンアさんの死から学ぼうではないか。遺族たちは嘆き悲しんでいる。だが、死とは誰もが通らなければならない道なのだ。

「自分たちの名前が天国において刻まれるよう自分の生き方を見つめ直そう。わたしたちの名前はいずれ消え去るが、神のうちに刻まれる名前は決して消えないのである」

心うたれるメッセージだが、同時に興味深いのは、「彼の魂を引き止めるな」という言葉に表れているように、この礼拝では死者の魂を送り出すことがしばしば強調されていたことだ。葬送歌の内容も「魂が元来たところに帰ることに何の不満があろう」というものだった。

日本のいわゆる「鎮魂(たましずめ)」とはまた違った感じで、面白かった。