追悼礼拝では、ザイタンクンアさんのご遺族が参列者に対して感謝の言葉を述べられた。
細かく記すわけにはいかないが、残された4歳の息子さんの話になると、多くの出席者から嗚咽が漏れた。
ザイタンクンアさんは息子さんが生後5ヶ月の時にビルマから日本へ逃げ出さなくてはならなかったため、息子は父親と会ったことがない。だが、電話ではいつも会話をしていて、父親の声はすぐに聞き分けることができた。
あるとき電話で、父親が日本に呼んであげると行ったため、いつもお父さんが日本に呼んでくれると言って楽しみにしていた。
皮肉にもその父親が亡くなってから、日本に来ることができたが、父親の死を理解できないのか、いまなお「お父さんはどこ」と探している、という。