2014/11/20

Remember November 19

11月19日に起きたビルマ軍のカチン軍兵士に対する攻撃への衝撃と怒りがカチン人の間でかつてなく高まっている。

その理由についてはいくつか考えられる。

まず、これまでの攻撃に比べて死傷者がずっと多いこと。

停戦交渉中の攻撃であること。

カチン独立機構の本部のあるライザへの攻撃であること。

犠牲者が戦場にいる兵士ではなく、軍士官学校の兵士であったこと。

カチン独立軍の将来を担うカチン軍士官が一度に失われたこと、などなど。

こうした凄惨な状況は、カチン人にとってはもはや決定的すぎるほどに決定的な証拠なのだ。ビルマ軍がカチン独立機構と停戦する気などまったくなく、それどころか、 隙さえあれば自分たちを根絶やしにしようとしているということの。

それゆえ、今後の停戦交渉そのものが危うくなるかもしれない。もし、ビルマ軍がこの事件の性質についてとことん明らかにし、合理的な防止策を講じるのでなければ。しかし、たとえそうしようと思ってもビルマ軍にはその能力がそもそもないのではないかとわたしは思う。

さて、Facebookでは多くのカチン人が、今回の事件の犠牲者を追悼しビルマ軍の蛮行に対する怒りを表明するため、自分のプロフィール写真を変更している。

だいたい次の3パターンが入り交じっている感じだ。①黒で追悼の意を表す追悼タイプ、②カチン独立機構、カチン独立軍の旗を用いる支持表明タイプ、③事件の日時を掲げることでこれをカチンの記憶に刻みつける決意表明タイプ。①と②はすでにあった画像かもしれないが、③は明らかに事件以後に作成されたものだ。

以下に実例をいくつか掲げる。なお、交差する山刀はカチン民族の象徴だ。