2014/11/13

難民申請ノー・リターン

ある日本人が今週の木曜日か金曜日に入管に行き、仮放免許可延長手続きの取材をしたいというので、わたしはFacebookのBRSAページに次のように書き込んだ。

「今週の木曜日と金曜日に仮放免許可延長する人いませんか? お願いがあります。」

詳しい内容を書かなかったために、何人かの仮放免中の人を不安にさせてしまったのはわたしのミスだったが、それはともかく、この投稿に対してわたしが身元保証人をしているある会員が次のようにコメントしてくれた。

「わたしは水曜日に延長する予定です。戻って来られるかどうかは未定です(笑)」

見事な脚韻はさておくとしても、わたしはこれを読んで、「戻れないかもしれない」と思いながら入管に出頭するのはどんな気持ちだろうかと考え込まずにはいられなかった。

ビルマに限らず多くの難民認定申請者の多くは、収容の不安を抱えて日々暮らしている。

収容が非人道的なのは明らかだが、収容を 恐れながら外で暮らすこともまた非人道的だと思う。

さて、このコメント主であるが、その水曜日、無事に延長されたことを電話で伝えてきた。

しかし、来月にも同じ手続きのため出頭しなくてはならない。次は「戻れ」ないかもしれない、そんな不安に明け暮れる一ヶ月が始まったのだ。

品川入管。収容場は8階から上。