2014/11/08

タウンセインさんの収容

ポー・カレン人の難民で、海外カレン機構(日本)の役員でもあるマン・タウンセイン(サ・タウンセイン)さんが昨日、品川の入管に収容された。

わたしは彼の身元保証人をしていて、収容所から彼が電話をかけてきて教えてくれたのだ。

難民認定申請中の人が収容されるときは、難民不認定と告げられれてからが多いが、今回はそうではないらしい。

彼はどうして自分が収容されたかについてわたしに自分の考えを述べたが、それが正しいかどうか分からないので、そのことはここでは触れない。

ただ入管が「もう四年も外にいたのだから十分だろう」と彼に言ったということだけを記しておこう。

彼には弁護士がいて、わたしが電話をかけると「収容されてから不認定を告げる場合もある」と教えてくれた。

タウンセインさんから電話があって数時関して、入管から電話がかかってきた。職員が「タウンセインの仮放免は終了したので、保証金を引き出してください」と伝えてきたのだ。これはいつもの手続きだが、わたしはどうして彼の仮放免が打ち切られたのか思い切って聞いてみた。

すると職員はしばらく調べた後

「総合的な判断です」

と答えた。これはすなわち理由の説明の拒否に等しい。いったい、その総合にはどのような部分が含まれているのか? 入管のすることは何でもそうだが、どこでもブラックボックスに行き当たる。

わたしたちはいつもそれに蹴躓いて、悔し涙を流すのだ。

ブラックボックスの一例
(品川入管の七階の面会待合室行きのエレベーター)