2010/01/30

反省上手

子どもを小学校に通わせるビルマ難民の母親が語るには、運動会やバザーなどの学校のイベントの後に保護者が行う反省会ほど、日本人の素晴らしさを感じるものはないとのこと。

つまり、できなかったこと、上手くいかなかったことを話し合い、記録して、次回の改善に結びつけるという発想は、ビルマではまったくなかったことで、こういうことを繰り返しているから、日本はかくも発展したのだ、というのだ。

実際にビルマの人々とともに活動をしてみて、この人々が自分の活動についての反省や評価を会議としてしているのを見たことがない。もちろん、反省のみが進歩の決め手というわけではなく、ほかにもやり方はあろうが、あるいは今なお民主化運動が進展しないのはひとつにはこのせいもあるかもしれない。

しかもこの日本人の「反省会」には、ビルマの人にとって驚くべきことがもうひとつあって、それはこの反省会に出席している保護者がお金持ちであろうとそうでなかろうと、平等に発言し、協力している、ということなのだそうだ。

「反省会」などと聞くとめんどくさい感じがして、イヤケがさすが、見る人によっては別の見方があるもので、こうした意見を聞くのは面白い。