2008/05/06

サイクロン

ビルマのサイクロンの被害が尋常ではない。死者も2万人を超えたという。

在日ビルマ人たちも非常な衝撃を受けている。ヤンゴンやデルタ地帯出身の人々は心配して家族に電話するが、通じない状況だという。すでに各団体でも義援金を募り、支援を開始している。

ひとつ気がかりなのは、在日ビルマ人の多くがヤンゴン出身であることから、それらの義援金がヤンゴンの被災者にしか行き渡らないのではないかということだ。

もちろんそれでも良いのだが、それでは同様に被害の大きいデルタ地帯が抜け落ちる可能性がある。この地域はヤンゴンほど有名ではないが、穀倉地帯としては非常に重要な地帯だ。

しかも、カレン人の居住地域でもある。デルタのカレン人は、タイ・ビルマ国境のカレン人ほどには注目されてはいないが、同じくらいひどい弾圧下に暮らしている。

だから、支援のありようによっては、もしかしたら今後、デルタのカレン人にとって最悪の状況が生まれるかもしれない。

そんな懸念から、デルタ中心の支援ができないかと、デルタ出身の人々と共に話し合う場を設ける予定。