2008/05/23

サイクロン・レポート(5月11日)

以下はパテイン(イラワディ管区)在住のカレン人の教会関係者の方からいただいたメールを和訳したもの。発信者の身元が分からないよう若干手を加えてあります。

サイクロンはパテインではひどくありませんでした。しかし、パテイン西部の村々は暴風雨によりかなり破壊されてしまいました。この辺りの村では相当の死者が出ています。被害を聞いたわたしは同僚とともにバスで向かいました。

ラブッタ周辺の村には5月11日に着きました。わたしたちはそこで出来るだけ多くの食料と医薬品を配布し、ビデオで活動を記録しました。それからボートに乗って別の村に行きました。

その村に着くや否や目に入ってきたのは、川面に浮く無数の人々の遺体でした。死んだ家畜も浮かんでいます。腐臭がどこにいってもつきまといます。

村には生存者もいましたが、着る服すらないのです。ほとんどが家を失い、食物にこと欠く人々もいます。

本当にわずかな人々だけが難を逃れることができました。それ以外の人々、わたしたちの仲間、その家族も皆亡くなってしまいました。

わたしは写真を撮って記録しました。

医薬品、食料、避難所、衣服、飲料水が絶望的なほど不足しています。わたしたちは食料を渡し、とても深刻な状態にある者については、パテインの避難所に連れて行きました。(終)