2013/12/11

セボレイッ(2)

このセボレイッは,日本のビルマの店でも手に入る。

わたしは以前はこの葉巻をよく吸っていた。今は子どもがいるので喫煙の習慣はきっぱりと,微塵の未練もなく捨て去ったが,ビルマに行くと吸いたくなる。

わたしが日本で買っていた頃は10本の包みで300〜400円していたように記憶するが,ビルマ国内では4本100チャットぐらい,つまり1本2.5円ほどだ。

2月にビルマに行ったとき,このセボレイッが無くなったのでホテルを出て,どこの街角にもあるタバコなどを扱う露店に買いにいった。

こうした店ではタバコでもセボレイッでもバラで売るのが基本で,わたしが見つけたその店でも数本のセボレイッが瓶に入れられていた。

わたしは店の人に指で1本くれと示し,1,000チャット札を出した。

店の男性が何か言ってくる。釣りがないというのだ。

あいにく1,000チャット札しかない。わたしが諦めて立ち去ろうとすると,彼は「持ってけ」と1本差し出したのである。

些細な出来事だが,笑わずにはいられない。しかし,これは普通のビルマの人々の姿でもある。

日本に帰ってきて,このことをBRSAの会員に話したら,けっこう気に入ってくれたようだった。