2013/12/30

花嫁衣装

12月29日,早稲田の東京平和教会で在日カレン人が結婚式を挙げた。

式がはじまるのは午後4時だったが,わたしは勘違いしていて5時過ぎに着いた。披露宴の真っ最中だ。

新郎はわたしもメンバーである海外カレン機構(日本)の人で,新婦も何度か会ったことがある。

ほとんど誰も知らないことだが,この結婚式はわたしの存在なくしては不可能であった。というのも,新婦の花嫁衣装とアクセサリーをヤンゴンから日本へと運んだのはこのわたしだからだ。それはヤンゴン,アロウンのカレン人の仕立て屋で作られたものだった。

知り合いの牧師が持ってってくれ,というのでは断れるはずもない。

それは帰国する前日の夜のことで,わたしはカレン人の友人と一緒にヤンゴンのレストランでビールを飲んでいた。牧師はその店にやって来て,わたしに花嫁衣装の入った包みを託したのであった。

われわれはずいぶん飲んでいた。そのレストランを出て,あちこち歩き回り,別の店でまたビールを飲んだ。

よく失くさなかったものだ……。