2012/09/05

総武線ではなく埼京線

韓国・朝鮮語を母語とする人がザ行をうまく発音できないのはよく知られた話で、たまたま知っている例を挙げるのだが、キム・ヒョンジュンの新曲「HEAT」では「シーズン」が「シージュン」と聞こえる。むかしはこの発音を目印に在日朝鮮人に対する迫害が行われたともいう(旧約聖書にも似たような話がある)。

日本人ならばRとLの区別ができないとよくいわれるが、いろいろ考えてみればそれ以外にも区別しにくい音はいくらでもある。韓国・朝鮮語の平音・濃音・激音や、ビルマ語や中国語などの有気音・無気音などもそうだ。

さてビルマ語話者にとって日本語のどんな音が発音しにくいかというと、真っ先に思い浮かぶのは「つ」だ。ビルマの人のなかにはこれを「す」で代用してしまう人がいる。

これに関して田辺寿夫さんが、ビルマ人のいう「するが」が「駿河」なのか「敦賀」なのか分からなくて困ったという面白い話をしてくださった。

もうひとつビルマの人がうまく区別できないのが、日本語の伸ばす音で、「いいだばし、いいだばし」といっているので飯田橋に集合かと思いきや、板橋だったりする。ちゃんと確認しておいてよかった。