2012/09/04

おのれらに告ぐ

ビルマも変わって、国際社会もミャンマーという呼び方を採用するようになった。日本のメディアも同断で、例えば朝日新聞も今年のはじめにビルマという呼び方を改めてミャンマーに統一した。

しかし、呼び名が変わったところで、中身が変わるわけではない。今なおビルマは、命令ひとつで軍の支配下に置かれうる状態にある、つまり本当の安定した文民統制にはまだ到達してはおらず、それゆえ、多くの難民にとって安心して帰国できる国ではないのだ。

とりわけそれは非ビルマ民族居住地域において著しい。今なお続くカチン州での戦争がその何よりもの証拠。その他の民族も今なおビルマ軍の脅威におびえながら暮らしている。

そのようなわけでわたしはまだまだミャンマーという呼称を採用するには早すぎると考えている。一人でもビルマの軍の迫害下にあるかぎり、その国はその自称に価しない。いやたとえ、わたし以外のすべての人々がミャンマーと呼ぼうとも、そこに非ビルマ民族への不正があるかぎり、わたしはビルマと呼び続ける。

ちょうど平田弘史の魂の作品「茶筅髪禁止令」に出てくる、主君の命に背いてまでも自分のちょんまげを守り抜いた反骨のSAMURAIのごとく、わたしはこのビルマの呼称を断固として守り続けることをここに誓う。

ミャンマー国境ニュース
熊切拓












念のため言っとくけど冗談だから……