2012/09/03

身元保証人の偉大なる憤怒の書(巻之弐)

またRHQから電話がかかってきた。

今度は保護費の話じゃない。以前身元保証人をしていたビルマ難民夫婦の件だ。

この2人はいま難民認定されてる。担当の人が言う。

「お二人の婚姻届の証人の欄に熊切さんのお名前があったように記憶しているので」

なんでも、何かの手続きでわたしの住所・電話番号が必要なのだと。

「熊切さん、もし個人情報の問題で抵抗がおありならば、わたしたちの財団のほうに住所等メールされても結構です」

お前はど・う・し・て俺が身元保証人してたほどの友人よりも、人間が作ったものに過ぎぬ一組織のほうが俺にとって信頼度が高いと思ったのだっ!

わたしは即座にその友人に個人情報とやらを直接メールしたさ。

生身の人間よりも、命のない組織のほうが大きく見える、これを変態の錯視といわずしてなんといおう。