9月20日、荻窪の杉並中通教会で、在日ビルマ国民による合同礼拝が行われた。
カチン、チン、カレンなど、キリスト教徒が多い民族ばかりでなく、それ以外の民族のキリスト教徒、そしてビルマ人ら仏教徒約100名が集い、ビルマ国内で苦しんでいる人々のために祈りが捧げられた。
この礼拝の開催の中心人物はナン・マイトゥンさん。カチン人とカレン人の家族に育った女性で、日本にいる非ビルマ民族活動家の中ではもっとも優れた経験と知性を持つひとりに数えられると思う。
2005年から2006年にかけて、AUN-Japan(在日ビルマ連邦少数民族協議会)の事務局長を務め、その当時ぼくもなぜか日本人ながらAUN-Japanの会計委員だったので、いわば「かつての同僚」だ。
「この礼拝はビルマ国内の人々のためのものです。アウンサンスーチーさんら政治的囚人たち、そして動物のように殺されている多くの国民たちの苦しみのため、宗教・民族を問わず心をひとつにしてじっくり神にお祈りする機会を作りたかったのです」とナン・マイトゥンさんは今回の礼拝の目的を語る。
礼拝の内容はというと、牧師のよるお祈り、説教はもちろんのこと、カレン人、カチン人、チン人のグループによる賛美歌、代表者による長い長いお祈り、参加者によるひとことメッセージなど。
チン人の牧師さんがギターを弾きながら日本語で賛美歌「死んだらどこに行くのか」(確かそんなようなタイトル)を歌ったのには、「死んだらどこにも行かない」が持論のぼくもしんみりさせられた(ちなみに日本人の参加者は数名といったところ)。
参加者の多くが政治活動家ではあったが、礼拝の場ということもあり、表立っては政治活動をしていない人や支援者、あるいは普通の教会信徒も同席していた。また、壇上に立つ牧師、教会関係者のほとんどは、信徒のためにビルマと日本を行き来する人々であった。
そんなわけで、会場で写真を撮る時には十分注意するようにとのアナウンスもあった。
カレン人グループの歌ったカレン語の歌は非常によい歌だった。携帯のカメラで動画撮影していて、YouTubeにでもアップしようかと思っていたのだが、映ってはいけない人がたくさん映っていたので断念(ここに掲載した写真は解像度を低くしているので、問題はなかろう)。