2012/05/09

マノー祭り

カチン民族の伝統的祭事「マノー」が、4月28日東京芝公園で、在日カチン人と日本のNPOにより「マノーまつり」として開催された。

今回のマノー祭りにさいし、日本のNPOがマノーの専門家を招聘したということで、かなり本格的なもの。

祭りの意味やその内容に関しては、専門家に近く話を聞く機会があるので、そのあとに記そうと思う。

簡単にいえば、マノー・ポストと呼ばれる柱を立てて、その周囲を列を作ってぐるぐる蛇行しながら踊るというもの。その踊りは複雑なものではなく、男性は剣をもち、女性はハンカチを持って、小さく振りながら進むのだが、列そのものの蛇行の仕方が非常に難しくで、これが祭りの要、へたにやるとかえって災いが起きるとのこと。

祭りの開始は、10時から。開会式のあと、踊りが始まり、30分ほどの踊りのあと、お昼の休憩タイム。その後、もう一度踊りがあり、5時に終了という流れであった(とはいえ、わたしがいたのは、2回目の踊りのはじめぐらいまで)。

参加者は在日カチン人と日本側のNPO関係者ばかりでなく、在日ビルマ難民、日本の難民支援関係者、ビルマの研究者、国会議員など。日本のカチンの人々は難民問題や民族問題に熱心に取り組んでいるので、有力な支援者との協力関係をかねてから築いていて、そうした努力が今回の祭りの実現に繋がったのだろう。

踊りには基本的に誰でも参加できるようだが、列を乱したり、行列のリーダーの先に出たりしてはいけないようだった。

カチンの衣装に身を包んだ民主党の中川正春大臣。

マノーの行列が動き出す。






マノー・ポスト。模様には意味があり、
またこの渦巻きの通りに行進しなくてはならないという。