(スピーチの続き)
2006年12月には、カレン人の状況を日本のみなさんに知ってもらおうとセミナーを開催したのですが、そのときにはポールチョウさんをオーストラリアからお呼びして、講演をしていただきました。その際には、今回と同様、田辺寿夫さんに通訳していただきました。
昨年田辺さんが出版された本『負けるな! 在日ビルマ人』(梨の木舎刊)の218ページでそのセミナーの様子も取り上げていただきました。本当にポールさんと田辺さんにはお世話になっております。感謝を申し上げたいと思います。
最後にOKO-Japanの現状をお話しして終わりにしたいと思います。
現在の会員数は34名です。男性も女性もメンバーに加わっています。20代前半から60代の方まで年齢層は幅広いです。
カレン人にはいろいろなカレン人がいますが、OKO-Japanにはスゴー・カレン、ポー・カレン、そしてブエー・カレンの方がいます。
宗教はキリスト教徒の方もいれば、仏教徒の方もいます。
出身地はといえば、ヤンゴン、デルタ、カレン州とまた広域に渡っています。
独身の人もいれば、既婚者もいます。既婚者でも家族をビルマに残してきた人もいれば、日本で一緒に暮らしている人もいます。
最後に付け加えれば、難民として認定された人もいれば、在留特別許可をもらった人もいます。また現在難民認定申請中の人もいます。
本当にいろいろな背景をもったメンバーがいます。ぼくはカレン人の一番よいところはこうしたいろいろな人がいるというところではないかと思っています。
それぞれ異なる背景をもつ人々が協力し合うということが、カレン人の魅力であるし、こうしたことを日本の人にももっと知ってもらいたいと思っています。
OKO-Japanだけでなく、KNU-Japan、KNL-Japanにもそれぞれ特徴があります。これらのグループの中にもまたいろいろな人がいる、そうした日本の中のカレン人社会の多様性、その面白さをぜひ伝えたいと思っています。どうもありがとうございました。(終わり)