ある在日カチン人の親戚が体験した話。
今年の2月頃、あるカチン人の若者(20歳頃)がヤンゴンの自宅周辺を歩いていた。ちょうど駅の前に来たとき、兵士たちが彼を取り囲み、有無を言わさずトラックの荷台に他の若者とともに押し込み、連れ去った。
兵士たちは若者たちを軍事基地に運び、そこでむりやり兵士になるための同意書に署名させ、軍事教練をはじめた。軍は彼らに自宅に連絡を取ることを許さなかった。
残された家族はといえば、いくら探しても若者の居所はわからない、これはてっきり死んだに違いない、と思って諦めていた。
ところがようやく最近、本人から連絡が入って、新首都ネーピードーで軍務についていることが明らかになった、という次第。
ビルマ国軍についてよく言われる「士気の低さ」の理由が分かる話。