ビルマでは携帯電話を手に入れるのに20万円以上かかるのだという。だからといって、特別な携帯ではない。タイでなら1万円もしないで買えるような機種だ。
このバカ高さには、いくつかの理由が考えられる。
通信のインフラがあまりにも未整備なため、その運営にはかなりのコストがかかるのかもしれない。
また政府が通信を管理できる規模に押さえておくために、あえて携帯電話の所持に厳しいハードルを課しているのかもしれない。なんといってもビルマは戦時下にあるのだ。
しかしもっともありそうな理由は、携帯電話事業が軍人たちの利権となっているというものだ。20数万のうちかなりの金額が軍人たちの懐に流れ込んでいるのであろう。
2007年頃、あるビルマ人の老人がはじめてタイに行って、露店のおばさんまでが携帯を持っているのを見て仰天したという話が伝わっている。