2013/06/18

日本のカレン民族交流会

日本に暮らすカレン民族の交流会が,江東区の清澄庭園の大正記念館で6月16日の午後に開催された。

カレンのみんなが食事を持ち寄って食べて飲んで談笑する会で,今年で4回目だとのことだ。参加者は30名弱。この日曜日は色々用事が重なって少なめだ。

カレン民族が,チンやカチンの人と異なるのは,教会を離れてこうした交流会を設定することだ。ほぼ100%がクリスチャンのチンやカチンの人はだいたい教会のなかでなんでも済ますことができる。だが,仏教徒が半数以上を占めるカレン人は,教会などの場以外でなければ,民族としての親睦会を行うことができないのだ。

はじめにちょっとした挨拶の後,各自自己紹介,そして,さらにしばらくしてからマイクでひとりひとりがコメントをしたり,冗談を言ったりする,という和気あいあいとした雰囲気で,これもまたカレン人らしい好ましさだ。わたしはすっかりお酒を飲み過ぎてしまった。

在日カレン人の中には,大きくわけてスゴー・カレンとポーカレンのふたつの民族グループがあり,言葉も異なるし,またヤンゴン育ちのカレン人の中にはカレン語が得意でない人もいるので,こうした場ではビルマ語も使われる。

ある若いカレン人がビルマ語で話している。ブツ切れだ。「彼はビルマ語が上手じゃない」と周りの人がわたしに教えてくれる。と,急にペラペラ話し出した。ビルマ語からスゴーカレン語に切り替えたのだ。

聞けば,エーヤーワディ管区のパテイン出身だとのことで,この大きな街はヤンゴンから車で4〜5時間のところだ。

ビルマ語の得意でないカレン人もいるにはいるが,そうした人は田舎の山の中から来たものとばかり思っていたので,これは意外だった。