2月7日、在日カレン民族連盟(KNL-Japan)の主催で午後6時〜8時の間、東大島文化センターで、カレン民族記念日式典が行われたとのこと。
ビルマ政府に反対するカレン人が平和的なデモを行ったという史実に由来するこの式典の出席者はカレン人30名弱と日本人数名。通常なら他の民主化団体の参加もあるはずだが、カチンのグループ(KNO-Japan)だけが参加したそうだ。
これは、KNL-JapanがAUN-Japanを脱退したことに関係があるのかもしれない。
聞いた話によれば、この日ひとりの日本人ゲストが招かれたという。この日本人はタイ国境に行きカレン軍とともに闘った人物である由。KNL-Japanは彼に感謝状だか証明書だかを手渡したという。
別の人がいうには、この日本人は、日本の民族主義的政治団体の人らしく、「反政府」の人とのこと。カレン軍で軍事訓練をした経験により、日本で「昇進した」のだともいう。
KNL-Japanの顧問のトーマスさんに、この人のことを聞いてみたら、彼も式典の日にはじめて会ったという。
本当のことはわからないが、何となく不穏な感じだ。
KNL-Japanが近頃ますます孤立を深めている。これはこのグループにとってだけでなく、ビルマ難民にとっても、日本社会にとっても危険なことだと思う。
この団体がしばしばあらわにしてきた狭隘な民族主義、被害妄想的な排他主義、秘密主義、個人崇拝といった諸要素が、今年のカレン民族記念日でその本来の意義を無視する形で現れた暴力の容認(もしくは暴力的なるものへの鈍さ)と結びついたとき、なにが起きるか、歴史はその実例であふれている。