3人のビルマ難民が来年から大学に進学するといううれしい話。
なんでも、難民を支援している団体の試験に3人が合格したとのこと。そのうち2人は、2004年から知っている古い友人だから、なおさらうれしい。
ちなみに3人とも女性。しかも、少なくとも2人は非ビルマ民族。
イギリス植民地時代にイギリス人は非ビルマ民族、特にカレン人を重用し、イギリス流の教育を受けた多くの教養あるカレン人が育った。そのいっぽう、多数派のビルマ人は常に被支配層として苦しみ続けたという。
ビルマ人から見れば、これはカレン人の裏切りに他ならなかった。すなわちカレン人は教育や地位と引き換えに植民地側についた、というのである。
しかし、カレン人には別の言い分がある。彼らは「自分たちは貧しく、しかもビルマ人に厳しく差別されていた。イギリス人に好意的に扱われたのは、そのつらい生活から逃れるために一生懸命に勉強した結果に過ぎない」というのである。
このどちらが正しいのかは難しい問題だが、この大学進学の話を聞いて、そんなことを思い出した。