2011/09/26

BRSA CUP開催に向けて

以下は在日ビルマ難民たすけあいの会機関誌「セタナー」第4号(2011年8月8日発行)に掲載してもらったものです。

わたしにはある提案がありますが、これを執行委員会で取り上げてもらおうとは思っていません。なぜなら、わたしはこれをBRSAの公式の活動にしようとは思っていないからです。公式であれば、会の会計からお金をもらうことも可能なのですが、これはそれほどの活動ではありませんし、実際たいしてお金もかかりません。ただ、わたしの提案を面白く持ってくれた会員が、一緒に協力してくれるのを期待しているだけです。

わたしはBRSAのような組織では、会員が気の合う仲間たちとそれぞれが好きな活動することも大事だと思っています。それは政治活動でもいいですし、出版活動でもいいです。それどころかもっと軟らかい活動も大事だと思っています。サッカーや卓球やフットサルのチームを作るのもいいです。釣りクラブを作ってもいいです。月1回、田舎で散歩してリフレッシュするのも大切です。自転車が好きならばサイクリングクラブも面白いでしょう。音楽を聴く会、映画を見る会、カラオケの会、バンド活動、いろいろなものが考えられます。

このように中央執行委員会に主導される形ではなく、会員の中から自発的に活動が生まれていくというスタイルは、ビルマの団体では珍しいことですが、日本の団体では当たり前のことです。というか、日本中で活動するほとんどの団体が、誰に強制されるでもなく、森に生えるキノコのように自然に生まれてきたのです。

ところがビルマではこうしたキノコは政府にとって危ない毒キノコとして扱われます。それゆえビルマでは自然に人が集って団体がはじまることはありません。必ず軍が上で支配したり、監視したりしています。そうしたわけなので、日本に暮らすビルマのみなさんにとって自発的に集まりを作るのは、日本人が考えるよりもはるかに難しいのです。

しかし、民主主義のビルマにおいてはこれが当たり前にならなくてはなりません。そのために日本にいる間にそうした活動を経験することも大事な民主化運動といえます。そこで、わたしはBRSAのなかでまずそうしたグループをひとつ作ることを提案したいと思います。

具体的にわたしが考えているのは、ビルマの人が大好きなサッカーです。BRSAのなかでサッカーチームを作るのです。そして、定期的に練習をし、他のビルマ団体のサッカーチームや、日本人のサッカーチームと対戦したり、日本のアマチュアの大会に出場したりするのです。あるいはBRSA CUPを開催しても面白いかもしれません。

活動に優劣は付けられませんが、政治集会や役員会よりもはるかに健康的なことは確かです。BRSAには「おじさん」が多いので、健康も政治と同じくらい重要です。

いつどのように開始するかは、これからみなさんと相談して決めていきたいのですが、一つだけ決まっていることがあります。それはこのわたしが監督を務めることです。ただし、わたしはサッカーのルールをまったく知らないので、もし他にふさわしい人がいれば、すぐに監督の地位をお渡しいたします。