2011/02/02

ベンアリの顔(3)

ベンアリがクーデターによってハビーブ・ブルギバを大統領の座から引きずり下ろして権力を掌握したのが1987年11月7日のことだ。

それゆえこの日は、ブルギバの独裁を破ってベンアリが「民主主義をチュニジアにもたらして下さった」有り難い記念日ということになっていた。チュニジアのお札にも「11月7日は民主主義の始まり」と記されている。

いま、手元には10ディナール札1種類しかないので、なんのお札だったかは確認できない。チュニスの友人に「このお札は今も使われているか?」と冗談で尋ねたら、「まだある」との答えが返ってきた。とはいえ、お金があっても店が閉まっていたり、商品がないので意味がないともいっていた。もっともこれは10日ほど前のこと。今はもっと安定しているだろう。

さて、2009年11月7日、 わたしはチュニスにいた。そのときの新聞はベンアリ一色で、いろいろな企業・団体からのお祝いのメッセージ、ま、阿諛追従というヤツで紙面が埋め尽くされていた。新聞「アッサバーフ(朝)」からその様子を少々ご覧に入れよう。


こびへつらい新聞