2010/06/28

ネピドーのNGO(1)

ネピドーで活動するキリスト教系のNGOの職員と話をする機会があった。以下はその時に聞いた内容。

わたしたちはピンマナがネピドーと名前が変わる前から活動しています。活動の内容は、ネピドー周辺の村の支援です。村人のための診療所を運営し、移動クリニック活動を行っています。医薬品が手に入らないのが悩みの種です。

子どもたちのためのデイケアセンターも運営しています。これは教育活動でもあります。

わたしたちはキリスト教の団体ですが、村人たちにキリスト教徒が多いわけでもありません。宗教に関係なく、村人ならば誰でも支援しています。また、宣教活動ではないので、改宗を求めたりすることはありません。

地域の村人たちが直面している問題は、貧困、医療の不足などですが、ネピドーが首都になって以来の最大の問題は、村人たちの強制移動です。

政府は首都建設のために、村人たちを追い出しているのです。

タンシュエ大将が住む家が、ダムの上にできたのですが、安全上の理由で、近くの村々が強制移住の対象になるということもありました。

政府が移住させられた村人たちのために与えるものはといえば、竹でできた粗末な家だけなのです。(続く)