2011/07/26

ムンガラーバー

7月24日日曜日の夜、高田馬場でアラカン民主連盟(亡命・日本)ALD (Japan-Exile)の総会が開催された。

ALD-Japanとしては6回目の総会(とはいえ、在日アラカン人の政治活動の歴史はもっと長い)。

わたしは顧問役を務めさせてもらっているので、当然出席。

だが、顧問といってもそれらしきことはしていない。ALDのみなさんの寛大さと友情の証しみたいなもので、こちらから感謝すべきようなもの。ありがたや。

今年の総会でも、顧問として「ひとこと祝辞を」ということで、一席ぶったのだが、このことについてはまた後で書こう。

総会の内容を紹介すると、HLA AYE MAUNG会長挨拶、ZAW MIN KHAING前会長挨拶、活動報告、会計報告などがあり、その後に役員選挙となっていた。

会の現況をいえば、会員数は91名。総会資料には、個々の会員の会費の納入状況などもしっかり記されている。総会の参加者はおそらく60名近くではなかろうか。みなさん元気そうだ。友人の一人が日本人女性と結婚して9月に父となるとのこと。これもうれしい話だ。

ところで、アラカン人にはアラカン語という言語がある。アラカン語というのはビルマ語と近い関係にある。たとえばビルマ語で「チェーズーティンバーデー(ありがとう)」 というが、アラカン語では「チェーズートンバーレー」となる。ビルマ語でご飯は「タミン」だが、アラカン語では「タムン」。

わたしの知識といえばその程度のものでしかなかったが、今回の総会で司会の方が、前会長のゾウミンカインさんを紹介するときに「ゾウムンカイン」と呼んでいるのに初めて気がついた。

これはさっきの「タミン=タムン」に含まれる「ミン=ムン」の対応の別の例だが、ゾウミンカインさんと呼び慣れていただけに少しビックリした。当然のことだけど。

なお、ビルマ語の挨拶「ミンガラーバー(こんにちは)」も「ムンガラーバー」といってた。

これらの事実をちゃんと評価できるほどのアラカン語・ビルマ語の知識はわたしにはないが、アラカン民族以外のビルマ出身者も数名招かれている総会で、あえてアラカン語らしさを保とうとしているところに、この6年間順調に活動を続けてきたALD (Japan-Exile)の自信があらわれているように思う。

会長のHLA AYE MAUNGさん。胸の装飾はアラカン人にとって大切な植物とのこと。

会場で配られたお菓子。

会場の様子。

会場の様子。

前会長のZAW MIN KHAINGさん。アラカン民族の国際的なリーダーの一人だ。