2016/01/03

報告会 「我らが勝利の日:チン民族と全土停戦合意(NCA)」のご案内

在日チン民族協会(CNC-Japan)主催報告会

「我らが勝利の日:チン民族と全土停戦合意(NCA)」

日時:2016年1月17日18時~20時30分
場所:品川区きゅりあん4階第1グループ活動室(大井町駅から徒歩1分)
参加費無料・事前連絡不要
問い合わせ先:cyberbbn@gmail.com(熊切)

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「This is Our Victory Day(今日は私たちの勝利の日だ)」(ナンリヤンタンCNF議長)

2015年10月15日、チン民族、カレン民族などの反政府武装組織はビルマ政府とともに全土停戦合意(NCA)に署名しました。

ビルマ諸地域に平和と発展をもたらすと期待されるいっぽう、非ビルマ民族側からは「降伏だ」と厳しく批判されもするこの合意ですが、その背景には非ビルマ民族ならではの「勝利」の目算がありました。

今回の報告会では、チン民族代表団の一員としてネーピードーで開催された式典に出席した熊切拓が、各民族組織代表とテインセイン大統領を始めとするビルマ軍部が一堂に会したこの歴史的な1日を、署名の瞬間から大統領の椅子や午餐会のメニューまで貴重な映像・写真で報告するとともに、非ビルマ民族政治組織の政治的判断の論理について解説します。

【プログラム】
①在日チン民族協会からのご挨拶(ニンザルンCNC-Japan会長)
②「我らが勝利の日:チン民族と全土停戦合意(NCA)」(熊切拓)

【在日チン民族協会(CNC-Japan)】
2001年、在日チン民族難民により結成される。チン民族の自由と人権のための活動を続けている。会員数約100人。

【全土停戦合意(NCA)】
ビルマ政府・ビルマ軍と交戦状態にある21の政治組織・武装組織のうち8つの組織と結ばれた停戦合意。署名組織はチン民族戦線(CNF)、民主カレン寛容軍(DKBA)、カレン民族同盟(KNU)、KNU/KNLA平和評議会(KPC)、パオ民族解放機構(PNLO)、シャン州復興評議会(RCSS)、アラカン解放党(ALP)、全ビルマ学生民主戦線(ABSDF)。他のカチン民族、パラウン民族、シャン民族、アラカン民族、モン民族の組織は参加していない。

【チン民族戦線とナンリヤンタン氏】
チン民族戦線(Chin National Front, CNF)は1988年3月20日に結成された政治組織であり、チン民族の自己決定権とビルマの民主主義と連邦制の確立のために活動している。現議長のナンリヤンタン氏は、日本で難民認定されたチン人政治活動家であり、現在はアメリカ在住だが、日本在住時は日本の非ビルマ民族政治活動を牽引した活動家の一人であった。

【熊切拓】
ビルマ少数民族の政治と文化に関するフィールドワーカー。「第1回チンランドの友賞」受賞者。在日ビルマ難民たすけあいの会会長。ブログ:http://cyberbbn.blogspot.jp