2013/07/09

強制送還の,夏

先週の土曜日,入管が不法滞在のフィリピン人約70人をあちこちの収容所からかき集めて,チャーター便に押し込んで強制送還した。

な,な,な……

なんちゅう……

なんちゅうもんを食わせてくれたんや……

間違えた。

なんちゅうことをしてくれたんや!

わたしにもっと良いアイディアがあるというに!

手頃なロケットエンジンを用意する(ただし国産に限る)。そいつを入管収容所の四隅に取り付ける。そう,入管ごと打ち上げちゃえってわけ。

移送の手間なし! 一網打尽! 一気呵成!

まっこと素晴らしい名案,風俗活用案なみ。はよ勲章を!

いや,ちょ待てよ,不法滞在の連中の命など,いったい誰が気にしようっての。強制送還した時点で殺したようなもんだ。

じゃ,ぐんぐん上昇していくあれを,爆発させますか? いっそのこと……どかん!。

たーまやー! 色とりどりの炎がぱっと散る。人種と民族の数だけ……。夏の新風物詩かも?

さあ,好きなだけ打ち上げたまえ,美しい日本の花火を。誰も止めやしない。どかん! 打ち上げた分だけ,日本列島が沈んでいくのが気にならなければ! どかん! こりゃちょっとした祭りだ。なあに,連中,お盆にだって帰ってきやしない。あの世にも入管がある! 幽霊も国産だけ。どかん! どかん! 

おお,われわれが海溝に転がり落ちるその日まで……