2015/02/17

ライブ・イン・カレン・ニュー・イヤー

2014年12月21日のカレン・ニュー・イヤーではいろいろな人が歌を披露したが、そのバンド演奏を担当したのは、在日カレン人の若い人たちからなるグループ、KMT(カレン・ミュージック・チーム)で、忙しい中、毎週日曜日にスタジオに集まって練習していた。

11月ごろにカレンの人からわたしのところに連絡が来た。ぜひ1曲歌ってください、という。

わたしは『Passage of Life』という難民が主人公の映画で俳優デビューしたばかりだ(ただしセリフは「タン塩定食ください」のみ)。

俳優兼ミュージシャンというのも時代の要請だろう。

そんなわけで歌うことにした。

もっとも、カレン・ニュー・イヤーで歌うのははじめてではない。何年も前のことだが、カレン語で歌ったこともある。ドラムも叩いた。

しかし、今回はあまり時間もない。結局、人類が生み出した最高のバンド、The Kinksの"You Really Got Me"を歌うことにした。

一回、スタジオに行ってKMTのメンバーと練習した。ばっちりだ。あとは歌詞さえしっかり覚えれば……

で、本番で歌詞を忘れた。自分がどこを歌っているのか分からなくなった。

心の傷が癒えるまで2ヶ月かかった。