2011/04/22

フライ人(2)

警備員も整列に大わらわだ。入管の職員もだんだん外に出てきて、即席の案内板をもって整列させている。

列には 2つあって、 玄関に近いほうがビザ申請者の列、そしてその外側が再入国許可申請者の列。わたしは仮放免手続きだから、どちらにも該当しない。そこで、玄関前に並べられ たパイロンの脇に立っていると、警備員のおじさんが、ビザ申請者の列に並べ、という。違うといっても承知しない。

そ れで入管の職員に尋ねようとしたのだが、これがまた大変だ。みんなそれぞれ気がかりがあって、質問攻めにしてる。しかも、その職員、やけに丁寧な人で入管 の外のコンビニの場所まで教えている。じりじりしながら隙を突いて尋ねると、「並ぶ必要なし」との答え。さあどうだ、とばかりに玄関前に戻ると、警備員が また追い払おうとする。

いやもう梃子でも動かんぞ、とわたしが拒むと、「どうぞご勝手に、でもどうなったって知りま せんぞ」とばかりに去っていった。ま、警備員としてはただただ並ばせるのが職務、それぞれが入管内部でどんな事情があるかなんて知ったこっちゃないわけ で、ここは入管職員の言うことを信じて玄関前で待ち続けたほうがよいと判断(そしてそれが正解)。