2014/12/19

カチン村の隣の中国村

タイの村というものに行くのは初めてのわたしには、このカチン村がタイの村として平均的なものなのかどうなのか分からなかったので、ピーターさんに聞くと

「山岳地帯の他の少数民族の村に比べて良いほうだ。というのも、他のカチン人たちが村を支援しているから」

ということだった。

さらに彼はもっと国境に近い隣村のことに触れ、「これは中国人たちの村で、台湾の人々がかなりお金を出している。だからカチン村よりもずっと裕福だ」と。

タイ国内なのにビルマから来たカチン人の村があったり、台湾人の支援する中華系の村があったり、しかもそれらが全部タイ国民で、わたしはもう何が何だか分からなくなってしまったが、それが国境地帯というものなのだろう。あるいは1970年代の共産党勢力対策と関係あるのかもしれない。

いずれにせよ、入管の問題からもわかるが、人間にとっては国境とは所詮人工物に過ぎない。

それはともかく12月3日の夜に、ピーターさんたちがその中国の村に行くというので車で連れていってもらった。もう夜の9時を過ぎていたのでほとんど閉まっていて分からなかったが、村というよりも町のようで、セブンイレブンだけが煌々と輝いていた。

わたしたちは、リスとアカの女の子が働くそのコンビニで少し買い物をして村に戻ったのであった。