2014/12/25

ナウション

ナウション(Nau Shawng)というのは「踊り(nau)」の「リーダー(shawng)」という意味であり、マナウ踊りを率いる役割を持つ人だ。

ナウション自身の言葉によれば「マナウの踊りの列で一番前に立つ者」がナウションであり、マナウ柱を見てどのように踊るべきか分かる人々だという。

ナウションになるには、マナウに関するさまざまな知識、規則に通じ、多くの経験を積んでいなくてはならない。しかし、これは職業や資格ではなく、認可制度や職業的共同体があるわけでもない。ナウションは、マナウのないときは通常の人と同じように生活し働いている。

2012年5月に行ったナウションに対するインタビューから引用しよう。

「ナウションは多くはありません。マナウに関する知識がないとできないからです。人によっては、ナウションである親から知識を受け継いでナウションになる人もいます。しかし、親が普通の人でもナウションになれます。必要なのは才能です。……ナウションは自分で勝手に名乗ることはできません。知識だけでもできません。マナウに何回も参加し、一生懸命まじめに勉強し、あらゆる知識を得なくてはなりません。そして、先人・先輩たちが、この人はまじめで能力も知識もある、マナウの歌や踊りに関する才能と知識もあり、責任感もある、全部そなわっている、と判断してはじめてナウションに選ばれるのです。」

君もナウションになれるかもしれない。

12月4日のマナウの開会式で