在日ビルマ難民たすけあいの会はネーミョージン(NAY MYO ZIN)さんを通じて,エーヤワディ管区パンタノウ郡のインマー村に,4基ほど手押し井戸ポンプを寄付している。
このポンプで地下水をくみ上げ,飲み水とするのが目的だ。どうしてこれが必要かというと,この地域には水道も浄水施設もなく,村人たちは川の水や雨水を飲用水としているからだ。衛生的で安全な水をいかにして安定して村人たちが入手できるようにするかが,村の生活の向上の鍵となる。
そのため,ネーミョージンさんは,村々に手押しポンプを寄付することを活動のひとつの柱にしている。
11月20日に,わたしは彼とともにこのインマー村を訪れた。その目的は,2月にわたしが訪問した時にBRSAが寄付したポンプと,8月にさらに寄付したポンプの水質をチェックするためで,わたしは日本から簡単な水質検査キットを用意してきていた。
とはいっても準備できたのは砒素とCOD(化学的酸素要求量)の検査だけで,これだけでは十分とはいえないが,この2つに限っていえば特に問題はないようであった。
しかし,写真のポンプの水に関していえば,村人たちは気になる匂いがするとして飲用にはしていなかった。
それはともかく,村の女性たちがネーミョージンさんを取り囲んでいる写真を見てほしい。彼がどれだけ,村人たちに愛されているかが分かるだろう。