先週の日曜日の結婚式と披露宴の後,いつものカレンの人の家に集まることになった。
その部屋の主は「全然片付けしてないよ! ネズミの巣だよ」とぼやいている。
男たちが集団生活しているところなので,汚い。
ネズミばかりでなく,ちっちゃいゴキブリも歩いている。しかし,みんなで集まって飲み食いしているとそうしたことはあまり気にならない。
しばらくすると,新郎新婦が合流した。披露宴の後いったん家に帰って,短い礼拝をしてからやってきたのだ。
新婦は涙を流している。
おいおいこいつは新婚早々穏やかじゃないですよ,とわたしは新郎の顔を見るが変わった様子はない。
聞けば,自分の結婚式に両親が出席できなかったのが悲しいのだと。
ビルマから,たぶんビザが間に合わなかったか,老齢のかの理由で親が来れなかったのだ。彼女はシクシク泣いていた。
以前カチンの女性が日本で式を挙げた時も似たようなことがあり,このときはビザの問題で両親が来日できなかった。
兄がインドで暮らしていたが,その兄もやはりビザの問題で結婚式に出席するのは難しかった。
花嫁は毎晩泣いていたそうだ。わたしはその話を聞きながら,難民の不自由さをあらためて思った。
さて,その晩の飲み会は,「バチェラー・ナイト(独身者の夜)」が結婚式の前日の夜を指すのか,それとも式が終わって新郎新婦が床に就くまでの夜を指すのか,という点に関して激論が交わされた。