2012/12/04

アンセイフ・ステイト—女性には危険すぎる土地

2007年にチン民族の女性団体が出版した「Unsafe State」の日本語版『アンセイフ・ステイト—女性には危険すぎる土地:チン州におけるビルマ政府公認の性暴力』が先月出版された。発行したのは在日チン女性機構(CWO-Japan)で、翻訳の大部分は難民支援協会。わたしも一部翻訳したが、元の訳にいろいろ手を加えたほか、編集作業などいろいろ細々したことをあらかた行った。また、現在のチン州の状況について記した解説も書いている。

難民支援協会の翻訳は2年前ぐらいに出来上がっていたが、CWO-Japanやわたしの都合で結局、実際の作業に移るまでかなりの時間がかかってしまった。50ページに満たない小冊子だが、わたしはずいぶん時間を費やしている。

11月11日にCWO-Japanがこの本の発行を記念して集会を開いた。チンの人や他の民族の活動家たち、日本人などいろいろな人が集まった。そのとき、パラウン民族の活動家のマイチョーウーさん(在日パラウン民族協会、PNS-Japan)が「ビルマが変わりつつある現在だからこそ、こうした本が出るのは意味がある」と言ってくれた。

わたしもCWO-Japanのみんなも、もっと早く出せばよかった、と内心思わないでもなかっただけに、この言葉はとてもありがたかった。