さらに講演会では、難民の法的立場や手続きに関する質問も出て、これについても渡邊先生は丁寧に解説してくださった。
この点に関しては省くが、意外に思ったのは、日本で何年も暮らし、自ら難民認定申請を経験し、中には認定された人もおり、また他のビルマ難民の助言などもしている人もいるのに、日本の難民審査のシステムについて十分理解していない人が多いことであった。
日本人でさえ知らない人が多いのだから、しょうがないといえばしょうがないが、当の難民申請者本人が自分の立場や審査のプロセスについて明確なイメージを持っていないということは、現在の難民審査システムの致命的な欠陥ではないだろうか。
考えてみれば、難民申請者が入管で出会う職員は、どちらかというと申請者を怯えさせたり不安にさせることにばかり熱心で、安心して申請や審査に臨めるように配慮したり、懇切丁寧に説明するような仕組みはまったく存在しないのであるから、当然のことだ。
それを担っているのが、われわれNGOだが、こんなことは本当は国がちゃんとすべきなのだ。
「ふざけるな!」とわたしは言いたいが、この言葉こそ、渡邊先生が講演において入管に対してなんども投げかけた言葉なのであった。
この点に関しては省くが、意外に思ったのは、日本で何年も暮らし、自ら難民認定申請を経験し、中には認定された人もおり、また他のビルマ難民の助言などもしている人もいるのに、日本の難民審査のシステムについて十分理解していない人が多いことであった。
日本人でさえ知らない人が多いのだから、しょうがないといえばしょうがないが、当の難民申請者本人が自分の立場や審査のプロセスについて明確なイメージを持っていないということは、現在の難民審査システムの致命的な欠陥ではないだろうか。
考えてみれば、難民申請者が入管で出会う職員は、どちらかというと申請者を怯えさせたり不安にさせることにばかり熱心で、安心して申請や審査に臨めるように配慮したり、懇切丁寧に説明するような仕組みはまったく存在しないのであるから、当然のことだ。
それを担っているのが、われわれNGOだが、こんなことは本当は国がちゃんとすべきなのだ。
「ふざけるな!」とわたしは言いたいが、この言葉こそ、渡邊先生が講演において入管に対してなんども投げかけた言葉なのであった。