クリスマスの夜に
牛久の入管から電話がかかってきたので、もしやクリスマス・プレゼントではと大いに期待した。
しかし、そんな結構なものではなく、10月に出した仮放免申請が不許可になったというだけの知らせだった。
世間に溢れるクリスマスや年末の賑やかさは、入管の収容所内にはついに至らず、その周辺に寄生しているわたしなどに人の世の喜びが届こうはずもないのだ。
しかしわたしは直ちに書類をかき集めて、申請書類を郵送する。
というのも結果が出るのは約2ヶ月後。
もしかしたら入管からのバレンタインが、ひょっとしたら。