2015/12/12

もうひとつの選挙(7)

「組織を変えます」

というのが、2016年度の会長に再選されたニンザルンさんの言葉で、要するにこれから会員たちがもっと活発に参加するような団体にしていくということだ。

今までCNCはチン民族の名のもと団結してきた。しかし、実のところ、チン民族にはいくつもの民族が含まれる。これらは言語系統は同じだが、互いに通じ合わないほど隔たっており、集会などではビルマ語が用いられる。日本には、ニンザルンさんのテディム・チンと、やはり今回CWO-Japanの会長に再任されたジャスミン・ングンタンさんのハカー・チンの2つの大きなグループ、そして、ミゾなどの少人数のグループが存在している。これらのグループは教会も別々であり、また滅多にないことだが、仏教徒のチン民族もいる。

今回の総会で提案されたのは、CNC-Japanをこれらの諸民族の代表による合議制にしたらどうかというものだった。各民族ごとの主体性を重視した運営方法に変えたほうが、より活発になるというのだ。

ニンザルンさんもこの方針は検討に値すると考えておられるようだった。

新体制がスタートするのは来年の1月からで、今後どのようになるかはわからないが、ビルマとチンの政治状況、そして難民を取り巻く日本の状況も変わる中、在日チン民族協会は、役員も一般会員もそれぞれの状況の中で自分たちの活動を模索している。

日本においてチンの組織が活動を続けるのは大事なことであり、わたしとしてもできる限り応援したい。みなさんも応援よろしくお願いいたします。(おしまい)