テュアンシャンカイくんは関西学院大学で学ぶチン民族難民2世の若者で、さまざまな場所で難民についての講演会をしている。
彼が講演をする場に居合わせたことがある。それはある高校の国際協力関係の授業に彼が招かれた時のことで、その場には高校生たちと彼を招いた先生とクラス担任の先生とがいた。
難民についてほとんど知らない人ばかりなので、シャンくんは難民とは何かについて丁寧に説明する。よく聞く「就職難民」や「ネットカフェ難民」とは違うということが話の導入部であったように思う。
難民の話は、難民申請と難民認定数の少なさの話に結びつき、それはやがて外国人を受け入れない日本の社会へと向かっていく。
高校生には難しい内容かもしれないが、ほぼ同じ世代の難民が目の前で語るということはインパクトがあることだ。それなりの手応えはあったように思う。
授業の終わりに担任の先生がまとめの話をした。これからの日本の社会も難民ばかりでなく弱者に厳しい社会になっていくから、ちゃんと勉強しなくてはならない、という叱咤激励だ。
その先生の言葉遣いは少々乱暴であったが、生徒のことを真剣に考えているようで、わたしはなんとなくやさしい気持ちになった。
最後に、先生はこう語って授業を締めくくった。
「授業中ぼーっとしてると、お前らも就職難民になっちゃうぞ!」
彼が講演をする場に居合わせたことがある。それはある高校の国際協力関係の授業に彼が招かれた時のことで、その場には高校生たちと彼を招いた先生とクラス担任の先生とがいた。
難民についてほとんど知らない人ばかりなので、シャンくんは難民とは何かについて丁寧に説明する。よく聞く「就職難民」や「ネットカフェ難民」とは違うということが話の導入部であったように思う。
難民の話は、難民申請と難民認定数の少なさの話に結びつき、それはやがて外国人を受け入れない日本の社会へと向かっていく。
高校生には難しい内容かもしれないが、ほぼ同じ世代の難民が目の前で語るということはインパクトがあることだ。それなりの手応えはあったように思う。
授業の終わりに担任の先生がまとめの話をした。これからの日本の社会も難民ばかりでなく弱者に厳しい社会になっていくから、ちゃんと勉強しなくてはならない、という叱咤激励だ。
その先生の言葉遣いは少々乱暴であったが、生徒のことを真剣に考えているようで、わたしはなんとなくやさしい気持ちになった。
最後に、先生はこう語って授業を締めくくった。
「授業中ぼーっとしてると、お前らも就職難民になっちゃうぞ!」