2011/10/23

ビラ(チュニジアレポート2)

ベンアリ政権の崩壊した1月14日以降、チュニジアは暫定政権のもとにあって、正式な政権と憲法を確立するのが第一の課題であるのだが、そのための議会の代表を選出するのが10月23日の選挙の目的だとのこと。

もちろん、全国的な選挙で国民の関心も高い。街を歩けばいたるところで選挙の広報、候補者のビラ、キャンペーン。

わたしもあちこちでビラをもらって歩く。しかし、全部なんてとてもじゃないが集められない。なにせ、111も政党があるというからね。


ま、乱立状態というやつだが、これにさらに無所属が加わるらしい。

チュニスのメディーナの入り口、バーブルブハルで政党のビラを配っている人たち。 

 壁に貼られた政党のステッカー。アラビア文字で「民衆運動」という党名が書かれている。


選挙のキャンペーン・カー。下は共産主義政党。 

壁に貼られたステッカー。

もちろん、ベンアリ大統領の時代にはこんなことはありえなかった。いちおう野党はあったにしても。

ベンアリ時代に対抗して大統領に立候補した人の話を聞いたことがあるが、選挙活動の妨害が半端なかった。いや、そもそも当局が立候補の届けを受け取ろうともしなかった。しかも、非合法化された政党もあり、多くの活動家が投獄されたり国外に逃げていたりした。

ま、そんな時代を耐え忍んできたわけだから、大いに派手にやるべきなのは間違いない。


しかし、それにしても、みんな、ビラ、ポイ捨てしすぎじゃね!?