さて、選挙も終わり、すでにイスラム政党のアンナハダ(チュニジアの発音ではアンナハザ)が優勢との予測も出ている。
独裁政治にはその独裁を正当化する敵が必要で、ビルマの場合はそれは少数民族の「反乱分子」であるが(民主化勢力では決してない)、チュニジアの場合は「イスラム原理主義との戦い」という名目がその役割を果たしていた。
このアンナハダはそのような敵のひとつと見なされていて、ベンアリ時代は非合法化されていた。
だから、革命後まったく新しいチュニジアを作ろうというときに、最も迫害されてきた政治団体のひとつであるアンナハダに人々が期待をかけるのも当然の話である。
また、チュニジアのイスラムは他の国に比べて非常にリベラルであるというが、それでも人々の心のよりどころであることには変わりはない。多くの人々はイスラムの精神に立ち返って国をきれいにしてほしいと望んでおり、その点、穏健なイスラム主義を掲げるアンナハダは国民の希望にぴったりかなっているといえる。
選挙前からこうした話を聞いていたので、いっちょアンナハダの選挙事務所に行ってみようか、と軽い気持ちで思ったわけだ。選挙前日の22日のことだ(ちなみにこの日はすべての選挙活動が禁止されている)。
まず行ったのは、ロンドン通りにある支部の事務所。歓迎してくれたが、写真を撮りたいというと、本部の許可がないと無理という話。
もちろんこっちもそんなに真剣な気持ちできているわけではないので、「はいそうですか」と引き下がったら、親切にも「本部なら大丈夫ではないか」と助言してくれた。
なら行っちゃうか、と本部のあるモンプレジールまでタクシーだ。
独裁政治にはその独裁を正当化する敵が必要で、ビルマの場合はそれは少数民族の「反乱分子」であるが(民主化勢力では決してない)、チュニジアの場合は「イスラム原理主義との戦い」という名目がその役割を果たしていた。
このアンナハダはそのような敵のひとつと見なされていて、ベンアリ時代は非合法化されていた。
だから、革命後まったく新しいチュニジアを作ろうというときに、最も迫害されてきた政治団体のひとつであるアンナハダに人々が期待をかけるのも当然の話である。
また、チュニジアのイスラムは他の国に比べて非常にリベラルであるというが、それでも人々の心のよりどころであることには変わりはない。多くの人々はイスラムの精神に立ち返って国をきれいにしてほしいと望んでおり、その点、穏健なイスラム主義を掲げるアンナハダは国民の希望にぴったりかなっているといえる。
選挙前からこうした話を聞いていたので、いっちょアンナハダの選挙事務所に行ってみようか、と軽い気持ちで思ったわけだ。選挙前日の22日のことだ(ちなみにこの日はすべての選挙活動が禁止されている)。
まず行ったのは、ロンドン通りにある支部の事務所。歓迎してくれたが、写真を撮りたいというと、本部の許可がないと無理という話。
もちろんこっちもそんなに真剣な気持ちできているわけではないので、「はいそうですか」と引き下がったら、親切にも「本部なら大丈夫ではないか」と助言してくれた。
なら行っちゃうか、と本部のあるモンプレジールまでタクシーだ。
アンナハダのリスト
ロンドン通りにあるアンナハダの支部事務所。3階にあり、集会所などもある。
支部事務所に張られていたアンナハダのポスター