2012/02/05

No Visa No Life but...

先日、あるビルマ難民の家族が難民認定されて、2人の幼児がいて。

上が喘息持ち、下はよく知らないがなんかの病気で、難民申請中はもちろん国保なんか使えねえってわけで、医療費が半端なくかかる。てんで、難民事業本部(RHQ)の保護費の世話に。

これはありがたいことで、それで家族は何とか生き延びてたってわけだ(夫はオーバーステイの後に難民申請したんで、就労の許可はねえ)。

そこに、念願の難民認定ときたもんだ。

申請してから2年以上かかった。しかもその間、夫は妻子を残して入管へ収容されっちまってる。苦労の果てにようやく光明に辿り着いた……と思ったらそうは問屋が卸さんのですよ。

RHQは早速、保護費を打ち切った。そればかりじゃない、ひと月分として渡してある分のうち、難民認定された日以降の分を日割りでとく返せよ、と。

こりゃ、ま、仕方がないっちゃ仕方がない。他にも保護費が必要な難民申請者はごまんと。列なして。けど、じゃあ、お伺いしますが、難民認定された翌日から、仕事に就けるだなんていう、結構なことがありますか? いや、たとえその結構づくしにても、給料が入ってくるのは1ヶ月先(のことなり)。

それまでどうしたらいい? 家賃はどうする? 子どもの医療費は? いや、そもそも飯はどっから引っ張ってくる? No Food No Lifeだ!

しまいにゃ奥さんついに「難民認定なんかされなきゃよかった!」

言っちゃった(気持ちは分かるが、何度申請しても擦りもしない人だっているんだから)。

ま、そんなもんだ! 我が国で難民認定されるっつことは。

Yes Visa No Life.